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「山バッジ」をアプリに取り入れたら、新しい地域貢献ができるかもしれない話

こんにちは、YAMAPのPRをしている@さきむらです。

突然ですが、みなさんは「山バッジ」というものをご存知でしょうか?

山バッジは、日本百名山を始めとする各地の山で独自に売られているピンバッジです。山頂付近にある小屋でよく見かけるあれです。全国津々浦々のバッジを集めているコレクターもいる、登山ならではのアイテムなんです。

YAMAPスタッフ@のらみみのコレクション
(バッジコレクションの良いディスプレイ方法を、大募集中とのこと)

実は、YAMAPでも高尾山や三浦半島の山で、指定したコースを歩くとピンバッジがもらえるという企画を行なってきました。


これは、私たちも想定していなかったのですが、驚くべきことに高尾山のバッジは2週間で1000個がなくなってしまい、三浦半島の活動日記は昨年比で4倍にまで増えました。(活動日記=YAMAPユーザーの登山を記録したもの)

そして、先日YAMAPアプリの中にバッジ機能が搭載されました。

この機能は、ざっくり説明すると、特定の条件(YAMAPが指定したポイントを巡るなど)を満たすとデジタルのバッジがもらえるで!という機能です。

登山の文化だった「登ってピンバッジを手に入れる」というフレームを、デジタルに置き換えつつも、そのバリエーションを増やしたようなイメージですね。

まだアプリに実装されているバッジの数は少ないのですが、今バッジの種類をどんどん増やそうという段階で、「どういう条件のバッジをつくればユーザーさんは楽しめるか」といった設計を行なっている最中です。

そんな中、すでにリリースされているバッジに、富士急さんとのコラボバッジがあります。

「富嶽三十六景ハイキング」という、なかなかに力強い名前がついているのですが、ざっくり説明すると「YAMAPが選んだ富士山が綺麗に見える山をいくつか登ったらアプリ上で(リアルでも)バッジがもらえるで!」という企画です。

これも驚きなのですが、対象となっている山はメジャーな山ばかりではないのにも関わらず、すでに2ヵ月で約1700個のバッジが配信されています。2つ以上の山を登らなければバッジは配信されないので、少なくとも3400回の登山がこの企画で生まれたことになります。

ちなみに、こちらの企画はクリエイティブ誌「ブレーン」にも良い事例として取り上げてもらっています。(サイトも見てみてください!なんなら、YAMAPを使って参加してみてください!)

私、これらの企画を通して、あらためて「YAMAP」という熱量ある登山コミュニティのすごさを思い知りました。

ポケモンGOをはじめ、位置情報を使ったゲームやアプリを起点に人が動くという現象は今どんどん増えていますが、特定の山域にこれだけの人を誘ってしまうアプリはなかなかないものだと感じています。また、ゲームと大きく違うのは「効率よく回る」といった発想が登山にはないこと。登山の楽しみ方はそのままに、あくまでも山に登るきっかけや新しい楽しみを提供できているところかなと。

YAMAPスタッフの@コーマ
福岡県平尾台にて)

さらに、敢えてこういう言い方をしますが、「人が動く」ということは、その軌跡にお金が落ちていくということです。

道具の準備、山までの交通手段、途中で立ち寄るコンビニ、小屋での休憩、下山後の美味しいご飯やスイーツ、ご褒美の温泉、麓の町の散策、あるいは宿泊。。。山に登って帰るまでには、実は色々と楽しめる(お金を使う)ポイントがあったりします。(そもそも、移動距離が長い場合は旅行気分ですしね。。。)

北八ヶ岳 高見石小屋の名物・揚げパン

金時山の名物・なめこ汁

つまり、これまでにない山の組み合わせや、YAMAPオリジナルのルートをつくることで、ユーザーさんには山の新たな楽しみ要素を提供する一方、新しい地域貢献の循環を生み出すこともできるかもしれません。

正直に言えば、バッジ機能の仕組み自体はそこまで特別ではありません。(すでに山のスタンプラリーアプリはありますしね。。。汗)

ですが、YAMAPという熱量あるコミュニティと交わることで、可能性が大きく広がると個人的に感じており、今回書かせていただきました。

では、今後のバッジ機能の成長に乞うご期待ください!