見出し画像

YAMAPがロゴとビジョンをリニューアルする理由

2020年7月20日、YAMAPのロゴとビジョンをリニューアルしました。

この記事ではリニューアルの背景やロゴ・ビジョンに込めた意味などを、代表の春山さんに語ってもらいました。

なぜ、今だったのか?

ー リニューアルのきっかけは何だったのでしょうか?

画像10

きっかけは店舗展開です。今秋、YAMAP STOREのリアル店舗を福岡の新オフィスにオープンします。

YAMAPは登山・アウトドアが領域です。そのため、インターネット空間を飛び出し、リアルな場を持たなければ、「多くの登山・アウトドアユーザーにリーチすること」や「登山・アウトドアの市場自体を拡げること」には限界があると感じていました。

ソフトウェア企業であるYAMAPが、リアルな場づくりの第一弾として店舗をつくる。これは、私たちにとって、大事な一歩です。「これからYAMAPはリアル領域にも展開していくんだ」という意志を込め、ロゴをリニューアルすることにしたんです。

画像11

リアルの良さは、いろんな人や物事をかき混ぜることができる点です。自分が知らないことでも、面白そうなイベントがあれば寄ってみたいと思うし、興味ある人・ない人をごちゃ混ぜにする力は今のインターネットよりもリアルの方が強い。店舗というリアルの場を舞台に、YAMAPメンバー、ユーザーさん、地域の方々、登山しない人たちをかき混ぜたい。その意味で、店舗は単にモノを紹介したり、売ったりするだけでなく、コミュニティースペースや発信拠点としての可能性も秘めています。

リアルでの場づくりが、7年目にしてようやくできるようになったんです。会社としての次元が上がったと感じています。

ー ここ数年でYAMAPの事業の規模が広がったことも影響していますか?

もともと、山に関わるすべてをYAMAPワンストップで提供できるよう、サービスを成熟させたいと思っていました。YAMAPはアプリ・Webサービスからはじまり、現在は、メディアやEC、登山保険など事業の多角化を進めています。

画像10

それぞれの事業が形になってきたこのタイミングで、「私たちYAMAPは山のインフラサービスをつくっていくんだ」という原点を、メンバーみんなに今一度共有したかった。なので、ビジョンのリニューアルに関しては、メンバーを交えたワークショップを複数回開き、私の想いやメンバーの思いをシェアしながら、ビジョンを形にしていきました。

ー リニューアル中にコロナ禍が起こり、人々の生活様式も変化しました。今回のビジョンを考える上で、影響はあったのでしょうか?

コロナ禍を受けて、YAMAPが実現したいビジョンは時代に求められていると感じました。そのため、以前のビジョンをよりわかりやすくまとめ直し、社内外に示す「旗」として、コロナ前よりも高く掲げなければならないと思いました。

コロナ禍で、登山やキャンプなどのアウトドア・アクティビティ人口は今よりも増え、社会的認知も高まっていくだろうと予想しています。With コロナ時代だからこそ、アウトドア・アクティビティの意義や楽しさを、1歩2歩、今よりも前進させたい。深めたい。そう思っています。

画像12

アウトドア・アクティビティは、農業や漁業、林業などの一次産業と同様、「生きている環境を経験する営み」です。アウトドアを通して、自分たちが生きている場所を見、感じ、考え、経験する。自然災害が頻発する現代において、風土や環境を知りながら、生きぬく力を身につける絶好の機会として、アウトドア・アクティビティがあります。YAMAPが成長するとともに、アウトドアの価値が世に広がってくよう、ビジョンを整え直そうと思いました。


あたらしい、ロゴとビジョンについて

ー ロゴについて教えてください

「山を表す三角形」「太陽や情熱を表す赤色」に関しては以前のロゴを踏襲しつつ、リニューアルしました。山の中にある切れ込みが3本から1本になり、コンパスあるいは山頂に続く道のように、目指す方向が定まる意味をロゴに込めました。

画像10

また、店舗の看板など街中で見ても風景に馴染むよう、柔らかさを持つロゴにしました。

画像3

※作成過程でつくられたイメージ。実際の写真ではありません

YAMAPメンバーの行動指針である「バリュー」の3要素を、視覚的にロゴと関連付けることができたのも良かったですね。

画像10

YAMAPのあたらしいバリュー

ー ビジョン・ミッション・バリューについてはどうでしょうか?

YAMAPメンバーそれぞれが考える理想像や、大切にしたい姿勢などをわかち合うワークショップを行いました。その中で抽出されたエッセンスを、ビジョン・ミッション・バリューへと編み上げていきました。

YAMAPのビジョン

画像12

古来より人は、山と共に生きてきました。生きる力を与えてくれる大いなる存在として、人は山とつながっていました。都市化が進み、生活と自然が分断されがちな現代において、人と山をつなぎたい。身も心も癒してくれる山の魅力を、多くの人に感じて欲しい。私たちYAMAPは「登山」に留まらず「多様なアウトドア」や「山と共に生きる暮らし」 、そのすべてを「遊び」と捉え、山を楽しむ文化を過去から現在、現在から未来へとつないでいきたいと願っています。

YAMAPのミッション

画像12

日々進化を続ける情報技術と、人が持つ無限の創造力。私たちはふたつの力を掛け合わせ、山をはじめとした自然に新たな価値を生み出し続けます。人々が自然をもっと楽しく、ずっと身近に感じられる世界を実現するために。そして、ひとりでも多くの人が山の魅力に気づいてくれるように。常に楽しみながら、挑戦し続ける。それが私たちの使命です。

YAMAPのバリュー

画像12

ワークショップは、メンバーそれぞれが考える「YAMAPが目指す場所」を知る機会になりました。YAMAPという会社が、一緒に働くメンバーにとっても、夢や志、想いを実現する公器になっていることを実感しました。

代表である私ひとりが考えるYAMAPから、メンバーみんなが考えるYAMAPへ、YAMAPが「ひとりのI(アイ)」から「それぞれのI」へ、そして「We」になったんだなと改めて感じ、胸が熱くなりました。

画像8


YAMAPの今後について

ー 今後のYAMAPをどう見据えていますか?

まずは2025年までに、登山分野と山の領域で圧倒的な存在を放つサービスにしたいです。山のインフラサービスに育てたい。2025年以降は、山や森の保全、林業、木材を軸にした再生エネルギー事業など、より生活に密接する領域に事業を展開していきたいですね。あと、山や森を舞台にした幼稚園、自然教育にも本格的に着手できればと思います。

画像11

YAMAPメンバーにいつも伝えていることですが、この時代にYAMAPのような事業が実現できていることは、ひとつの奇跡であり、天啓です。私たちメンバーの力だけでやれているわけではなく、ユーザーさんのサポートや多くの方のご理解があって、YAMAPの事業は深化している。その感謝と畏れを忘れず、ビジョンを実現するためにできることを、スピード感をもってやっていきたい。

ー YAMAPのこれからが楽しみです。どうもありがとうございました

ありがとうございました。

END.