「ひげチャンネル」誕生秘話〜YAMAP専属・ガイドが見出したYouTubeの道〜
こんにちは、YAMAPのコンテンツディレクター 﨑村昂立です。
実は最近、YAMAPのYouTubeチャンネルの更新が頻繁になっているのですが、その中心コンテンツとなっているのが「ひげチャンネル」という企画です。
どんな企画かというと、YAMAPの専属ガイドであるひげ隊長が持ち前のキャラクターとアウトドアスキルを活かして、ゆる〜くアクティビティやトークをするというものなのですが、百聞は一見に如かず。こんな感じの企画をやっています。
今回は、この「ひげチャンネル」が生まれた経緯などについて書けたらなと思います。
ひげ隊長について
ひげ隊長の本名は前田央輝。1972年鹿児島生まれの、お酒と自然と子供をこよなく愛するフーテンのアウトドアガイドです。23歳の時にアラスカ・ユーコンの原野を1ヶ月かけて旅し、「この自然の素晴らしさを子供達にも伝えたい」という夢ができてからは、日本全国を駆け回り自然の楽しみ方を多くの人たちに伝えています。トレッキングやSUPなどのガイド業に加えて、アウトドアショップの経営も長くしていたので、YAMAP MAGAZINEやYAMAP STOREなどのコンテンツにもアドバイスをくれる頼れる存在です。
YAMAP STOREのWeb接客をしているシーン
ガイドとしてのスキルはもちろんなのですが、むしろひげ隊長の良さはまわりを明るくする力だと僕は思います。あまり出社しないひげ隊長が会社に顔を出すと「あ、ひげさん!」と多くのメンバーが駆け寄る姿を幾度となく見てきました。
と、色々と言葉を並べるよりも、百聞は一見に如かず。「彼の人生や人となり」「なぜYAMAPにいるのか?」などについては、下の「ひげチャンネル」第1話をご覧になってください。
ひげチャンネルの発端は新型コロナだった
ひげ隊長はガイドなので、仕事場は基本フィールドです。トレッキング・パックラフト・SUPなど、山・川・海をカバーするオールラウンダーなガイドとして、初心者の方をフィールドに連れ出したり、新たなフィールドの実地調査をしたり、ほとんど会社で見かけることはない存在でした。
今年の春からはひげ隊長の夢であった「子どもの自然学校」もスタートする予定で、彼もやる気満々だったのですが、ご存知の通り新型コロナが猛威を振るい、子どもの自然学校はもちろんその他のガイド的な動きも難しい状況になってしまったのです。
その後、ひげ隊長の会社での目撃談が多くなりました。
「このままでは社内ニートになってしまう」
リアルにそんな可能性も見えてきたのが、2020年の4月頃でした。
コロナが猛威を振るう前の素敵な笑顔
一方、新型コロナの影響はYAMAPにも出ていました。例年であれば登山が盛り上がるGWも、緊急事態宣言でステイホーム。YAMAPとして、家にいながら楽しめる山のコンテンツを増やすことが急務になったのです。
そこで、家でできる山トレーニングや登山道具のメンテナンスなどのコンテンツを積極的につくりはじめ、週に1、2本はYouTubeに新しい動画を更新していきました。
すると動画の更新と比例するようにチャンネルが成長。「動画はもっと伸ばせる」と確信をしました。
再生回数の変化
ひげチャンネルの誕生と企画のねらい
ご想像の通り、社内ニートになりかけていたひげ隊長と定期的な動画コンテンツをつくりたいというニーズが合体し、ひげチャンネルが誕生しました。
ひげチャンネルのコンセプトは「YAMAPのB面」であること。これは、ひげ隊長の強いリクエストでもあります。
これまでのYAMAPのコンテンツ(特に動画)はどうしても真面目なものが多く、「役には立ったり感心はする」けど「癒されたり笑ったりする」ものはないというのが正直なところでした。YAMAPというサービスが「安心・安全」と強い結びつきがあるため、砕けたコンテンツをつくりにくいという傾向もありました。
砕けた写真
しかし、ひげチャンネルではそういったものを取っ払って、「YAMAPのB面」と謳いながら、ひげ隊長という強烈なキャラクターが中心にいることで、今までとは違ったコンテンツをつくれる器となってくれています。
「役に立つ」「意味がある」ためではなくて、「クスッと笑う」「なんか癒される」がはじめにあって、結果として「何かの役に立つ意味がある」動画になればというのが、今のコンテンツディレクターとしての思いです。
最後に
ひげチャンネルが始まってから、ひげ隊長はこれまで見たことがなかったYouTuberの動画を研究したり、日々ネタを思いついては手帳に書き込んでいたりと、頑張ってチャレンジをしています。ディレクターである僕も負けじと、面白い撮影方法や編集の効率化、再生数を伸ばすための施策を考えているところです。
これまで協力して10数本と動画をつくってきましたが、YouTuber的な絵づくりや企画のつくり方は程々にしつつ、ひげ隊長の持ち味を出しながら、長く愛されるコンテンツを目指したいと思っています。
今後、ひげ隊長の本来の仕事も徐々に戻ってくるかとは思いますが、それに乗じてフィールドでの企画を中心に、週に最低一本・毎週金曜に更新を続けていくつもりなので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。
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