トレラン大会をWebから応援できるようになりました|YAMAPトラッキングシステムのアップデート
山の遊び方が多様化する中で、近年人気を集めているトレイルランニング。スタイリッシュな装いで山を駆け抜けるランナーを登山道で見かけることも増えてきました。
そんな中ヤマップは、数年前からトレイルランニングの大会をサポートするサービス「YAMAPトラッキングシステム」を提供しています。
ここ1、2年はコロナ禍の影響で中止になる大会が多かったのですが、今年に入って徐々に以前の盛り上がりが戻ってきており、このタイミングでヤマップもトレラン大会をwebから応援できる機能をアップデートしました。
今回はそのアップデート情報も含めて、ヤマップのトレイルランニングに関する直近の動きをご紹介させてください。
「YAMAPトラッキングシステム」とは
「YAMAPトラッキングシステム」は、レースに出場するランナーのみなさんの安全を守るために、レース中の道迷いを防止する仕組みです。具体的には、「大会オリジナル地図」と「大会トラッキングシステム」の2つの要素をトレラン大会に提供して、遭難防止を行っています。
「大会オリジナル地図」とは、大会の詳細情報を掲載した、ヤマップでダウンロードできる地図のことです。トイレやエイド、関門時間など、ランナーがレース中に必要な情報を載せた大会独自の地図を作成しています。ランナーはこれをYAMAPで見ながら走ることで、万が一ルートを外れたとしても、自らレースコースに復帰することができます。
また、「大会トラッキングシステム」はレースに出走しているランナーの位置を、大会運営者が一括で確認できる仕組みです。万が一遭難や滑落が発生しても、それはコース上のどのあたりにいる、ゼッケン何番の選手なのか、最も近いスタッフは誰なのかが一目瞭然でわかり、状況の把握と救助がスムーズにできるのです。
近年、ハードなレース中の遭難は、最悪ランナーの死亡に繋がってしまうケースもあります。大会を運営する上で、安全対策の重要性が高まってきているのです。
ヤマップは、山の地図やGPSの位置情報を元に、遭難防止・ 救助支援に取り組んできたため、トレイルランニング大会の安全な運営に貢献できると考えました。
アップデートされた3つのポイント
2020年頃から運用されてきたYAMAPトラッキングシステムですが、実は今年の3月にアップデートが行われ、より便利になりました。アップデートのポイントは主に3点、順にご紹介します。
①ランナーを示す印にゼッケン番号を表示
従来では青い丸でしか表示されなかったランナーを示す印に、ゼッケン番号が明示されるようになりました。これによって、道を外れたランナーが誰なのか、瞬時に判断できるようになりました。
②道外れ、停滞ランナー、スタッフの識別が可能に
今までは道を外れたり、一箇所に停滞しているランナーを識別することはできませんでした。アップデート版では、レースコースから外れたランナーは黄色、一定時間動いていないランナーは赤、スタッフは黒と色とフィルターで分けることが可能に。危険度の高い選手を素早く特定することができ、リスクを早めに回避することができるようになりました。
③Webでのレース状況の一般公開
以前のバージョンでは大会運営しか見れなかったレースの状況も、アップデートしたことでWebで一般公開できるようになりました。友人のレースでの奮闘をリアルタイムで見ることができたり、施設エイドで仲間のサポートをよりやりやすくなりました。
直近の導入大会は「霧島・えびの高原エクストリームトレイル」
ここまで紹介してきたYAMAPトラッキングシステムですが、7月23,24日の「霧島・えびの高原エクストリームトレイル」での導入が決定しています。
宮崎県、霧島・えびの高原で開催される1,000人規模の大きな大会で、今年で10回を迎えます。距離は63kmと33kmの2コース、霧島錦江湾国立公園を舞台に、東に韓国岳を臨み、2つのカルデラ湖を超えていく文字通りエクストリームなレースです。
トレラン仲間のSNSのみならず、ぜひ以下のリンクからリアルタイムでレースをWebから応援してみませんか?(ヤマップスタッフ・ヨギーこと吉川も走りますので、彼のことも応援してあげてください)
7/23,24開催「霧島・えびの高原エクストリームトレイル」をWEBで応援しよう(当日確認推奨)
文章:佐藤ユキ丸